Research & Works

アートの窓 in ロンドン

You would come over here to see you again.

Photo by Japan House London
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窓研究所では、学術発表だけでなく、アーティストによる窓をテーマにした作品の展示プロジェクトも行なってきた。今回、作品を依頼した津田道子(Tsuda Michiko)は、ジャパンハウスロンドン(Japan House London)がケンジントン・ハイ・ストリート(Kensington High Street)に面していることに注目し、窓とその周囲のほか、室内のガラス空間に、カメラによる映像、鏡、枠を用いたインスタレーションを制作する。街の風景と室内の境界が撹乱され、思わぬところに鑑賞者の姿が出現することで、空間の見え方が変わる、迷宮的な視覚体験がもたらされるだろう。

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津田道子 アーティスト

映像の特性にもとづいた制作を主軸に置き、映像、インスタレーション、パフォーマンス作品を制作している。パフォーマーとの共同作業などを通した、独特のスタイルの作品群は、不思議な空間的広がりと詩的な豊かさを備えている。近年は、神村恵とのユニット「乳歯」としてパフォーマンスも行う。2017年に鏡と枠と映像を空間に配置するインスタレーション「あなたは、翌日わたしに会いにそこに戻ってくるでしょう。」で第20回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞受賞。 主な個展に“Observing Forest”(zarya現代美術センター/ウラジオストク、2017)、“The Day After Yesterday”(TARO NASU/東京、2015)など。参加した主な展覧会に「六本木クロッシング2019:つないでみる」(森美術館/東京、2019)、「あいちトリエンナーレ2019」などがある。2013年に東京芸術大学大学院博士後期課程を修了し、映像メディア学の博士号を取得、2019年にアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。