Exhibition Journal

ジャパン・ハウス サンパウロより

Photo by Thiago Minoru
Photo by Thiago Minoru

ジャパン・ハウス サンパウロは開館して以来、日本の素晴らしい魅力を重んじ発信する現代日本の窓としての役割を担っています。親切で忍耐強く、お互いに支え合ってできた社会。創造性と大胆さが美しい伝統の中で調和している国。自然とその原理に対する深いリスペクトを呼び起こさせる国。静寂と音、穏やかさと激しさそして『陰翳礼讃』を持ち合わせている国。

これらの価値観をもとに活動しているジャパン・ハウス サンパウロにとって、窓研究所による展覧会を開催できたのはとても光栄なことです。この展覧会では手仕事の窓から現在住宅の窓、洗練された建築とコンセプトユーモア溢れる4コマ漫画の窓などを通して、リアルとバーチャルでブラジル人だけではなくブラジル国外の方々へも窓研究所の過去10年にわたる研究活動を広めることができました。

ジャパン・ハウス サンパウロチームが実施したサイドイベントプログラムでは、ブラジルと日本、両国の窓研究者を招いたトークイベントを開催し一般の皆様の知識を広げ深めることに貢献しました。参加者にとって素晴らしい体験を提供できたと思います。

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ナターシャ・バルザーギ・ジーネン ジャパン・ハウス サンパウロ企画局長

ナターシャ・バルザーギ・ジーネンは、2008年から2017年まで、サンパウロ州立美術館(ピナコテッカ)国際関係部長、2009年には「ブラジルにおけるフランス年」で行われた様々な展示会のコーディネーターを務めた。2007から2008年にかけて、ラテンアメリカ向けのフランスの文化施設の新設プロジェクトに関する調査事業に関してパリのポンピドゥ・センターに協力した。 アルマンド・アルヴァレス・ペンテアード大学美術科卒業。フランスのプロヴァンス大学にて「芸術の文化仲介・文化事業プロジェクトの企画及び実施」に関する大学院コース修了、サンパウロ ジェトゥリオ・ヴァルガス財団大学にて文化資産・文化、経済学及び経営に関するMBAを取得。