Research & Works
掬月亭の窓
木造の日本建築では、柱と柱の間に取り付けられる窓的なものを「柱間装置」と呼ぶ。具体的には、壁、障子や襖などの建具である。日本の伝統建築はこうした「柱間装置」の多様性や可動性によって、空間の豊かさを生みだした。その象徴的な事例として、香川県の栗林公園の水辺にある掬月亭をとりあげ、一日における時間の推移と劇的な変化を描いたショート・フィルムを制作した。本作品は2018年の第10回ロッテルダム国際建築映画祭に選出されている。