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茶室の窓

©JAPAN HOUSE Los Angeles
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日本の茶室は、極小の空間において連子窓、丸窓、突上窓、下地窓など、さまざまなタイプの窓をもつ特殊な建築である。特に擁翠亭は、別名「十三窓席」と言われ、現存する茶室としては最大の窓数をもつ。そこで本展示は、起こし絵図を拡大することで、会場に1/1のスケールで擁翠亭を再現した。起こし絵図とは、和紙製の組み立て式の建築模型である。これは日本でも茶室に特有の空間の表現形式として知られ、茶匠や大工による打合せや設計に活用されていた。

設計:西澤徹夫建築事務所+岡本健デザイン事務所
製作:東京スタデオ
写真:太田拓実
映像:コミューンラボ

特別協力:擁翠亭保存会、堀口捨己資料アーカイブズ

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西澤徹夫 建築家

1974年京都府生まれ。2000年東京芸術大学修士課程修了後、2000-2006年青木淳建築計画事務所勤務。ルイヴィトン銀座店、青森県立美術館 基本・実施設計・監理を担当し、2007年西澤徹夫建築事務所開設。 東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル(2012)、京都市美術館(2019)、八戸市新美術館(2020)などの 美術館建築のほか、「ヴィデオを待ちながら──映像,60年代から今日へ」展(2009)、「パウル・クレー|おわらないアトリエ」展(2011)、「映画をめぐる美術──マルセル・ブロータースから始める」展(2014)、「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展(2019)など展覧会会場デザイン多数。第8回京都建築賞、第30回 AACA賞、2020年度JIA日本建築大賞、第62回毎日芸術賞、2021年建築学会賞ほか。

岡本 健 グラフィックデザイナー

1983年、群馬県太田市生まれ。千葉大学文学部行動科学科にて心理学を専攻、研究の一環で調べたグラフィックデザインに興味を持ち、方向転換。卒業後、数社のデザイン事務所にて実務経験を積み、株式会社ヴォル、株式会社佐藤卓デザイン事務所を経て2013年に独立。2016年〜2019年多摩美術大学統合デザイン学科非常勤講師、2019年よりグッドデザイン賞審査員を兼務。