Research & Works
茶室の窓
日本の茶室は、極小の空間において連子窓、丸窓、突上窓、下地窓など、さまざまなタイプの窓をもつ特殊な建築である。特に擁翠亭は、別名「十三窓席」と言われ、現存する茶室としては最大の窓数をもつ。そこで本展示は、起こし絵図を拡大することで、会場に1/1のスケールで擁翠亭を再現した。起こし絵図とは、和紙製の組み立て式の建築模型である。これは日本でも茶室に特有の空間の表現形式として知られ、茶匠や大工による打合せや設計に活用されていた。
設計:西澤徹夫建築事務所+岡本健デザイン事務所
製作:東京スタデオ
写真:太田拓実
映像:コミューンラボ
特別協力:擁翠亭保存会、堀口捨己資料アーカイブズ